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岡寺(奈良県高市郡明日香村)

室生寺からは、明日香村に戻って来て岡寺に行きました。



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岡寺は通称で、正式には龍蓋寺(りゅうがいじ)と言い真言宗豊山派の寺院になります。



西国三十三所 第七番札所です。




天智天皇二年(663)、当時の仏教指導者である義淵僧正が、草壁皇子の邸宅であった岡宮の旧跡を天智天皇より譲り受けて建立したのが始まりと言われています。



当時、この寺の近くに農地を荒らす悪龍がいて、義淵僧正がその法力により悪龍を池に閉じ込め蓋をしたところから龍蓋寺と名が付けられたと伝えられています。



こうした言い伝えは「災いを取り除く」信仰となり、日本最初の厄除霊場として知られています。



また、この寺は岡宮の旧跡に由来しているので、通称岡寺とも呼ばれています。



ご本尊は如意輪観世音菩薩様で、高さが4.6mもある塑像で、日本の塑像の中では最大と言われています。



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(パンフレットから)




仁王門です。


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仁王門をくぐると境内が広がり、直ぐ左手に手水舎があります。


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境内はこんな感じです。


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手水舎を過ぎ階段を鍵状に上がると、主だったお堂が建ち並びます。


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こちらの鐘楼は撞く事が出来ます。
本堂などをお参りする前に鐘を撞いておきましょうね照れ




開山堂と本堂です。


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こちらの本堂には、あの大きなご本尊が安置されています。



龍蓋池です。


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悪龍が退治された伝説の池・・・かな。



龍蓋池から山の上の方の奥之院へと足を運びます。


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瑠璃井の先には。


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石仏が安置されています。



鎮守の稲荷明神社。


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奥之院の方は境内とは明らかに違い、木々に覆われて如何にも山の中の古いお堂をお参りする雰囲気に浸ります。



奥之院石窟です。


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弥勒の窟と言われ、弥勒菩薩が安置されています。



奥之院から明るい境内に戻って来ました。
境内正面の山手にある三重塔です。


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朱色がまだハッキリとしているので、さほど年数が経ってない様に見えますね。



大師堂です。


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正面左側が小さい頃のお大師様=稚児大師像と右側が修行大師像。



境内からの眺望。
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正面に見えるのが明日香村かな。



境内に咲いていたダリア。


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綺麗ですね(=^ェ^=)



御朱印を頂きました。


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右側の御朱印には、参拝  厄除大悲殿  岡寺と書いてありますが、左側のご詠歌の方は私にはほとんど読めませんですショボーン


ご詠歌  :  けさ見れば  つゆ岡寺の  庭の苔  さながら瑠璃の  光なりけり







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ビックリした

お寺さんに行って日本古来の建築を堪能したり、仏様との心休まるお会いをしたり、お抹茶を頂きながらお庭を眺め一人の時間に浸ったりと、お分かりでしょうがまさしく  じじ  な趣味を持っているのですが、、、(=^ェ^=)



そんな趣味のお寺さん巡りを出来るだけ理解するために、特にBS放送で放映されている番組は必ずチェックしています←まぁ、いわゆるオタクですね爆笑



先週、今回参拝する予定のお寺さんの番組を見ていたのですが、今日そのお寺さんに参拝する為に新幹線に乗ったところ、隣に座られた若い女性の方がノートPCでその番組の違うお寺さんのDVDを見始めたのですね。



若い女性がお寺さんを見てるだけでも驚きなのですが、それが先週私が見ていた番組のシリーズだったのでとっても驚きましたびっくり



ご本人がDVDを見終わったのでお声がけさせて頂いたら、やはりその番組のスタッフさんで今回京都〜滋賀にかけてロケにいかれるとの事。



その番組自体は昔に放送されていて現在は再放送なのですが、お寺さんの収録よりもその周辺のスポットの場所を新たに編集するためのロケだそうです。



こんな事もあるのですね〜(*^_^*)



新幹線に乗った時にその方が小柄な女性だったので、荷物を棚に乗せるの手伝ってあげたので、お声がけした時は変なおじさんには見られなかったかも?



いえいえ、実はその手伝いが一番怪しいかてへぺろ





室生寺(奈良県宇陀市室生)

長谷寺・法起院から次に向かった先は、室生寺と言う室生川を上流に行った山の麓にあるお寺さんです。



奈良方面のお寺さん巡り、電車とバスでは交通の便が悪い所もあるので、この日は朝からレンタカーを借りて行きました。



駐車場に車を停めて歩く事数分。


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門前町の途中に室生寺に渡る朱塗りの橋、太鼓橋がありました。



この橋を渡ると室生寺になります。


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三宝杉です。


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受付手前の参道にある樹齢200年とも言われる大きな杉の木。

ここ室生寺には、この三宝杉以外にも杉の大木が至る所にあります。



境内図です。


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境内は山の上の方へと続いています。



仁王門です。


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とっても堂々とした仁王門です。



仁王様。


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この様にハッキリと色付いている仁王様も珍しいです。





鎧坂です。


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室生川沿の受付から仁王門へと進み、その後のこの鎧坂を上りると山の中のお堂になります。



弥勒堂です。


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鎌倉時代に建てられたもの。
須弥壇には弥勒菩薩立像が、そして脇壇には釈迦如来坐像が安置されています。




弥勒堂の対面には境内社の天神社拝殿がありました。


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綺麗なお堂なので、まだ新しいのでしょうね。




金堂です。


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平安時代初期に建てられたもの。
釈迦如来立像を中心に左右に、文殊菩薩像と十一面観音像、薬師如来像と地蔵菩薩像が安置され、それらのお像の前には運慶作と伝えられる十二神将像が並んでいます。

仏像は写真が撮影出来ないので残念です。




実はこの辺り制服姿の高校生でごった返していました。

そうなんです。

長谷寺でも一緒になった修学旅行の生徒さんと同じ制服を着ていました。

長谷寺→室生寺は修学旅行の定番コースだったのですね。

妙に納得してしまいましたチュー



さらに境内を進みます。


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本堂の灌頂堂です。


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鎌倉時代に建てられたもの。
室生寺ご本尊の如意輪観世音菩薩像が安置されています。

この如意輪観世音菩薩像は、日本三如意輪の一つと言われています。

もっとも、この時は仏像修理の為に出張中で、大きな写真が飾られただけでしたショボーン



境内は山の中そのものです。


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標識に「マムシに注意」って書いてありますポーン




さらに進むと。


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五重塔がありました。

小さなこじんまりとした五重塔です。
平安時代初期に建てられた高さ16m程の塔で、屋外に建つ五重塔では最小のものと言われています。

京都駅にほど近い東寺の五重塔の高さが55mだから、その違いは歴然としていますねニコニコ




御朱印を頂きました。


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ご詠歌  ;   我が身をば 高野の山に  とどむとも 心は室生に  有明の月




この室生寺の様に、山の懐に抱かれたいわゆる山寺は、これからも大事に保存していって貰いたいものですね(=^ェ^=)






長谷寺塔頭 法起院(奈良県桜井市初瀬)

長谷寺の塔頭であり開山堂の法起院に行きました。



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長谷寺を開いた徳道上人が、養老二年(718)西国三十三所観音霊場巡礼を始められました。


法起院は、その徳道上人により天平七年(735)に創建され、上人は法起院で晩年を過ごしたと伝えられています。



このお寺さんは、西国三十三所観音霊場の札所には数えられていませんが、西国三十三所開基の徳道上人にちなんで番外札所とされています。




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こちらが山門です。


山門から本堂までが数mと近く、奥に見えるのが本堂の中になります。


この様に法起院は、大和長谷寺の近くその参道の途中にあるこじんまりとしたお寺さんです。



狭い境内ですが、所狭しとお堂と仏像とかが建てられていました。



お水場。


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お地蔵さま。


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慈抱観音像。


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本堂の開山堂。


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本堂裏手にある徳道上人の御廟所。


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御朱印を頂きました。


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ご詠歌  ;   極楽は  よそにあらじ  わがこころ  おなじ蓮(はらす)の  へだてやはある





 

長谷寺(奈良県桜井市初瀬)

奈良方面のお寺さん巡り2日目は、桜井市初瀬の長谷観音・長谷寺から。



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奈良県の長谷寺は、全国に末寺3000以上を持つ真言宗豊山派の総本山です。



ご本尊は十一面観世音菩薩立像で、徳道上人が養老五年(721)に楠の大木から2躰の十一面観世音像を造り、その内の一つを奈良の長谷寺のご本尊としました。



2躰の内のもう一つの仏像は、祈願の上で海に流され、15年後に三浦半島 相模の国に流れ着き、これが鎌倉にある長谷寺のご本尊になったと伝えられています。



西国三十三所観音霊場  第八番札所になります。



長谷寺があるこの地は、古くから豊初瀬(とよはつせ)、泊瀬(はつせ)などと呼ばれ観音信仰の門前町として栄えてきました。

長谷寺もかつては初瀬寺・泊瀬寺と称した事もあったと言われています。



寺正面の石段を上がると立派な仁王門があるのですが、この時は修理中でした。
(最初の写真を参照して下さいね)



仁王門をくぐると三つの廊で399段の長い登廊があります。


一つ目。

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二つ目。

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三つ目。

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いづれも穏やかに上っていくので、段数は多いのですがさして苦にはなりません。
(駆け上がれば別ですが)



長谷寺の境内図。


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境内はとっても広く更にUP DOWNがあるので、全てを廻ると脚に来るし時間も掛かるので大変です。



三つ目の登廊を上りきると左手に本堂があります。


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この日はご本尊の特別拝観が行われていたので、私もお参りさせて頂きました。


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高さが10mを超える、また光背を含めると12mを超える大きな仏像です。

左手に蓮華を挿した水瓶、右手には錫杖と念珠を持つ長谷型観音と呼ばれる観音様です。



正面から望む本堂と扁額。


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京都の清水寺と同じ懸造りの舞台。


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本堂は慶安3年(1650)、徳川家光により寄進され建てられたお堂で、国宝に指定されています。



舞台からは境内が一望出来ます。

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境内の一切経蔵と


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そこから望む五重塔。


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本坊から望む境内。


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正面右手が本堂。門の右側には五重塔も見えます。



亀も甲羅干し。


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この日はとっても天気が良くて暑い日でした。




御朱印を頂きました。


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ご詠歌


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写真には写っていませんが、修学旅行の高校生が多くて写真を撮るのに苦労しましたウインク






西南院(當麻寺塔頭)

當麻寺本堂の裏手にある塔頭の西南院に行きました。



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西南院は、當麻寺の裏鬼門の守の寺院として白鳳十二年(684)に創建されました。



弘仁十四年(823)、弘法大師が西南院に留錫した時より真言宗の寺院となりました。



ご本尊は十一面観世音菩薩立像であり、本堂にはご本尊を中心として、聖観世音菩薩立像と十一面千手観世音菩薩立像が安置されているようです。



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本堂は通常公開されておらず、特別の期間のみの公開となるようです。

この日は公開されていませんでした。


関西花の寺 第二十一番札所となり、さつき・石楠花・牡丹・蓮の花や新緑・紅葉を楽しむ事が出来ます。


西南院には池泉回遊式庭園があり、西塔を借景とした趣のある庭園になっています。



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手前が西塔、向こう側が東塔です。


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庭園の池に映る西塔。


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水琴窟。


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水琴窟は二つありました


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どちらの水琴窟も、優しい音色を響かせていました。




散策路から望む庭園と書院


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書院から眺めると


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お抹茶を頂きました。


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お寺さん巡りで疲れた身体を癒してくれます。

出来れば生菓子の方が良かったなぁ〜。




久しぶりに御朱印帳を買ってしもうた。


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素敵な御朱印帳があると、ついつい購入してしまいます。


使っていない御朱印帳が何冊もあるのだけれど、、、もう御朱印帳マニアですねウインク




御朱印を頂きました。


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中将姫伝説 當麻寺(奈良県葛城市當麻)

當麻寺は西国三十三所の札所ではありませんが、是非とも参拝したいお寺さんだったので行ってみました。


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こちらは當麻寺東大門になります。



當麻寺は山号を二上山と言い、推古天皇20年(612)に用明天皇の皇子である麻呂子(まろこ)親王により創建されたと伝えられています。



呂子親王が兄の聖徳太子の教えにより、創建時の本尊である弥勒仏を安置し萬法蔵院禅林寺として草創しました。



その後、親王の孫にあたる當麻氏の氏寺として栄えていましたが、約70年余り後以降に諸堂が完成したのを期に、寺号を當麻寺と改めたと言われています。




中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説


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(ガイドブックより)


中将姫は、藤原鎌足の曾孫の豊成の娘(鎌足の玄孫)で、幼少の頃から才色兼備な娘でした。



五歳の頃に実母が病によりこの世を去り、大変悲しい思いをしました。



そして間も無くやって来た継母から、執拗な嫌がらせを受け、命を脅かすまでの嫌がらせ受けたのですが、中将姫は決してその継母を恨む事なく、夕陽の沈むはるか向こうに極楽浄土があると信じて阿弥陀如来に救いを求めたのでした。



中将姫は17歳の時に極楽を求めて髪を剃り、苦しみのない極楽世界の入口とされた二上山の麓、當麻寺に入山を願い出たのです。



そして阿弥陀如来への絶対的な帰依と強い極楽への憧れから、この當麻寺で全ての人が目に出来る極楽世界を一夜にして表したのでした。



それが當麻曼荼羅。


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(ガイドブックより)


この當麻曼荼羅は蓮糸曼荼羅とも言い、曼荼羅世界には、阿弥陀三尊を始め多くの菩薩達が肩を寄せて極楽の様子を表しています。



中将姫は29歳の時、阿弥陀三尊と二十五菩薩の来迎により生きたまま仏となり、當麻曼荼羅が表す極楽浄土へと往生したのでした。



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このように、創建当時は弥勒仏がご本尊でしたが、現在は曼荼羅堂(本堂)に祀られている當麻曼荼羅が信仰の中心となりご本尊となっています。



現在の本堂である曼荼羅堂は、人々が當麻曼荼羅に描かれた西方極楽浄土の方向を向いて参拝出来るように、南向きではなく境内の西側に東を向いて建てられたのでした。



本堂の曼荼羅堂。


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かつて本堂であった、金堂。


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もともとのご本尊である弥勒仏と四天王などが祀られています。


この金堂は南向きに建てられています。




講堂。


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丈六の阿弥陀如来坐像や妙幢菩薩(地蔵菩薩)などが祀られています。


こちらの講堂も南向きに建てられています。




東塔(奈良時代建立  高さ24m  大日如来安置)


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西塔(平安時代建立  高さ25m   阿弥陀如来・弥勒菩薩安置)


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一つの寺院に東西両塔が現存する双塔式伽藍として国内では唯一のものとなります。



當麻寺は600年以上も前から、高野山真言宗と浄土宗の二つの宗派が共存してきた珍しいお寺さんです。



御朱印頂きました。


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蓮糸大曼荼羅 と書かれています。







壷阪寺(奈良県高市郡高取町)

葛井寺を後にして、近鉄南大阪・吉野線で向かった先は、、、奈良の橿原神宮前駅を過ぎた先の壺阪山駅。



奈良・大和路には西国三十三所霊場が五札所あります。

その内の一つ南法華寺、通称「壷阪寺」に行きました。


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南法華寺、通称壷阪寺は真言宗の寺院で、山号を壷阪山と言います。



ご本尊は、十一面千手観世音菩薩様で、これは葛井寺のご本尊と同じですね。



西国三十三所観音霊場  第六番札所になります。



壷阪寺は寺伝によると、大宝3年(703)弁基上人が水晶の壷を坂の上の庵に納め、観音像を刻んで本尊としたのが始まりで、養老元年(717)天正天皇により本堂が建立され、壷阪山南法華寺の寺号を賜ったと伝えられています。



ご本尊は古くから眼病に霊験あらたかな観音さまとして、広く厚い信仰を集めており、桓武天皇や一条天皇も眼病平癒の祈願に訪れたと言われています。



このお寺さん、今回特別に公開されていた三重塔に祀られている秘仏の大日如来像以外の仏像は、ご本尊を含めて全て写真を撮っていいと参拝受付でお聞きしました。

普通、仏像は写真撮影が不可なお寺さんが多いのですが、壷阪寺はとっても珍しいお寺さんですね。

さらに境内には、天竺インドから招来された大きな石仏が安置されているのが大きな特徴になります。


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参拝受付を過ぎると、右側に大きな講堂(大講堂)があり、その中には多くの仏像が安置されています。


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収められているのは、愛染明王像、増長天像、薬師如来坐像2躰、大日如来像、弘法大師像、西国三十三所の観音像、多聞天像、不動明王像2躰などなどダウン


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西国三十三所の観音像は、実際は33の札所の内、7個の仏像が欠損していて26個の仏像が安置されています。




仁王門。


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仁王像と仁王様の下駄


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下駄の大きさ比較の為に、腕時計を置いてみました。




天竺渡来の高さ10mの大釈迦如来石像(壷阪大佛;中央)。台座の高さは5mで合わせると15mになります。


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多宝塔とその先の灌頂堂。


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夫婦観音像


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境内は山の麓にあるので、町中の葛井寺と違って階段が至る所にあります。


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天竺渡来の大石堂


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天竺渡来の高さ20mの大観音石像。


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観音像胎内には数万巻の写経と胎内石が納められていると言う。



大きな右の手


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ん〜〜、これの意味は何だろう?




天竺渡来の全長8mの大涅槃石像。


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後方は大観音石像。





今回特別に初層が公開された三重塔。


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三重塔の後ろは、本堂の八角円堂につながる礼堂の「普照堂」



壷阪寺と言えばメガネ供養


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メガネをくぐって、メガネに感謝します。




本堂の八角円堂


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本堂の中のご本尊、十一面千手観音像


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境内のお堂群


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御朱印頂きました。


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右側の朱印には「普照堂」と書かれています。


ご詠歌  ;   岩をたて  水をたたえて  壷阪の   庭のいさごも  浄土なるらん





壷阪寺、お参りして思いましたが、ちょっと変わっているお寺さんだなぁ〜と言うイメージを持ちました滝汗






葛井寺(大阪府藤井寺市)

11月に大事な用事があるので、その用事が終わるまでは体調を維持する為に、腎がんへの分子標的薬スーテントの服用はお休みしています。

また転移部位への手術の選択もまだしていない状況です。



そんなもんで、鬼の居ぬ間に命の洗濯 ではないけれど、体調が良い ここぞとばかりに昨年の12月からお休みしていた、西国三十三所を中心としたお寺さん巡りに2泊3日で行って来ました。



今回は大阪府藤井寺市にある葛井寺から。


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葛井寺は真言宗御室派の寺院で、山号を紫雲山と言います。

真言宗御室派と言うと、総本山は京都にある仁和寺ですね。



葛井寺のご本尊は、千の手と千の眼を持つ十一面千手千眼観世音菩薩様です。

天平時代に造られ、現存する千手観音像では日本最古と言われ、毎月18日のみの公開になる秘仏となっています。



葛井寺は神亀2年(725)に行基が、聖武天皇より発願寄贈された、十一面千手千眼観世音像の開眼法要を務めたのが始まりと伝えられています。


平安時代には貴族から庶民まで幅広い信仰を集めていましたが、その後荒廃してしまい永長元年(1096)、藤井安基が伽藍の大修理を行い、この事から藤井氏の姓をとって藤井寺とも呼ばれる様になったそうです。



西国三十三所観音霊場 第五番札所であり、現在でも西国三十三所巡礼を行う方々により賑わっているお寺さんです。



南大門


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立派な楼門ですね〜*\(^o^)/*




仁王像


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力強そうな仁王様です。




南大門から見た境内


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場所が藤井寺駅から5分位の町の中にあるので、境内はお堂間の階段もなくこじんまりとしていて参拝し易いです。




手水舎


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太子堂


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鐘楼


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この鐘楼は撞けませんです。



阿弥陀二十五菩薩堂


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中央に阿弥陀如来と左右に二十五の菩薩像が安置されています。




本堂


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ご本尊の十一面千手千眼観世音菩薩像(国宝)


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お像の周りの小さい脇の手は、右が500本、左が501本あると言います。

この千本の小さい手一つ一つに眼が描かれているので、千手千眼と呼ばれます。

この様に実際に千本の手がある千手観音像は少ないです。




本堂の中、須弥壇に向かって左側に安置されている聖観音菩薩立像。


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そして右側に安置されている地蔵菩薩立像。


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護摩堂(不動堂)

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不動明王が祀られています。




境内の藤棚


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大きくて見事な藤棚ですね。
お花が咲く時期に参拝したくなります(*^^*)




四脚門(西門)


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慶長6年(1601)、豊臣秀頼により寄進されたものと言われています(重要文化財)。




御朱印を頂きました。


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ご詠歌 :  参るより  頼みをかくる  葛井寺  花のうてなに  紫の雲














東京国立博物館

上野の東京国立博物館で開催されている「平安の秘仏〜滋賀 櫟野寺(らくやじ)の大観音とみほとけたち〜」を見に行って来ました。


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櫟野寺は滋賀県甲賀市にある古刹。


延暦11年(792)、比叡山延暦寺の開祖・伝教大師最澄上人により、櫟の霊木に観音像を刻まれた事が始まりと伝えられています。





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今回の特別展では、櫟野寺のご本尊の十一面観世音菩薩や薬師如来、地蔵菩薩をはじめ平安時代に彫られた重要文化財の仏像全ての20体が公開されています。





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(ポストカードより)


こちらがご本尊の十一面観世音菩薩坐像。


通常は秘仏として櫟野寺本堂の厨子に安置されていますが、今回寺外で初めて公開されました。


お像の高さは3.12mの一本造りで、台座・光背を含めると5mを超えるもので、見る時はまさに見上げると言う感じです。





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(ポストカードより)


こちらが薬師如来坐像。


このお像も高さが2.2mあり、十一面観世音菩薩坐像ほどではないですが、かなり大きな仏像です。





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今回の特別展のための記念御朱印です。


右上の朱印は「東京出開帳」と押されています。


記念の御朱印と言うと、どうしても手に入れたくなっちゃいますねウインク